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サプリメントとは?健康食品との違いと4つの分類をわかりやすく整理

サプリメントに法的な定義はない。健康食品、栄養機能食品、機能性表示食品、トクホの違いをパッケージの見分け方まで含めて解説。

サプログ編集部編集部
監修: サプログ編集部

監修: サプログ編集部 / 監修日: 2026-02-24


ドラッグストアやネット通販で「サプリメント」と名の付く商品を見かけない日はない。ビタミン、ミネラル、コラーゲン、乳酸菌——種類は増え続けているが、そもそも「サプリメント」とは何なのか。医薬品とは何が違い、パッケージに書かれた「機能性表示食品」「栄養機能食品」はどういう意味なのか。

実は、「サプリメント」という言葉に法的な定義はない。日本の制度上の分類を整理しながら、店頭で迷わないための基本知識をまとめた。

さまざまなサプリメントの錠剤とカプセル — 形状も色もさまざまなサプリメントが並ぶ

Photo: freestocks / Unsplash


「サプリメント」に法的な定義はない

意外に思う方も多いが、日本の法律に「サプリメント」という用語の定義は存在しない。

厚生労働省は「健康食品」について、「法律上の定義はなく、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指す」としている(厚生労働省「健康食品の正しい利用法」)。サプリメントはその健康食品の一形態であり、錠剤・カプセル・粉末・液体など、特定の栄養成分を凝縮した形状の食品を一般的にそう呼んでいる。

ここで押さえておきたいのは、サプリメントは「食品」であり「医薬品」ではないという点。医薬品のように病気を治したり予防したりする効果は認められていないし、そうした表現をパッケージに記載することは薬機法で禁止されている。

ドラッグストアの棚に並ぶ医薬品やサプリメント — 店頭での商品選びのイメージ

Photo: David Trinks / Unsplash


健康食品の全体像 — 2つの大きなグループ

「健康食品」と呼ばれるものは、大きく2つのグループに分けられる。

食品
├── 一般食品(野菜、肉、魚、加工食品...)
└── 健康食品
    ├── 保健機能食品(国が制度を設けている)
    │   ├── 特定保健用食品(トクホ)
    │   ├── 栄養機能食品
    │   └── 機能性表示食品
    └── その他の健康食品
        (いわゆるサプリメント、健康ドリンク等)

保健機能食品は、国が定めた制度に基づいて機能性を表示できる食品。科学的な根拠や届出・許可が必要になる。

その他の健康食品は、制度の裏付けがないグループ。パッケージに「○○に効く」とは書けない。ドラッグストアで売られているサプリメントの多くはこちらに該当する。ただし、最近は機能性表示食品としてサプリメント形状の製品を届け出るケースが増えており、境界は少しずつ変わってきている。


保健機能食品の3つの分類

保健機能食品には3つの制度がある。それぞれ審査の厳しさや表示できる内容が異なる。

特定保健用食品(トクホ)

国が製品ごとに安全性と有効性を審査し、消費者庁長官が許可する制度。1991年に始まった、最も歴史のある仕組み。

許可を受けた製品にはトクホマーク(人のシルエットのデザイン)が付き、「お腹の調子を整える」「コレステロールの吸収を抑える」といった保健の用途を表示できる。

ただし、審査には臨床試験の実施が必要で、費用は数千万円〜数億円、取得まで数年かかることもある。許可品目数は約1,100件(消費者庁、2024年時点)と、機能性表示食品に比べると少ない。

栄養機能食品

ビタミン13種類とミネラル6種類、脂肪酸1種類の計20成分が対象。含有量が国の定めた上下限値の範囲内であれば、届出も許可も不要で栄養機能を表示できる。

表示できる文言は決まっていて、例えば「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です」のように、定型文をそのまま記載する。事業者が独自の文言にアレンジすることはできない。

手続きが簡易なため、多くのサプリメントがこの制度を利用している。

機能性表示食品

2015年に始まった比較的新しい制度。事業者が科学的根拠(臨床試験か研究レビュー)を用意し、販売前に消費者庁へ届け出る。国の審査はなく、届出が受理されれば表示が可能になる。

トクホほどの費用がかからないため届出件数が急増しており、2024年時点で累計約7,000件を超えている。「体脂肪を減らすのを助ける」「記憶力を維持する」など、トクホより幅広い機能性を表示できる点が特徴。

ただし、2024年に起きた紅麹サプリメントの健康被害問題を受けて、安全性確保のための制度見直しが進められている。届出時の安全性情報の充実や、製造管理基準(GMP)の義務化といった動きがある。

ボトルから溢れ出るサプリメントの錠剤 — さまざまな制度のもとで販売される健康食品

Photo: Supliful / Unsplash


4分類の違いを比較表で整理

項目

特定保健用食品(トクホ)

栄養機能食品

機能性表示食品

その他の健康食品

国の関与

個別に審査・許可

基準を設定(届出不要)

届出制(審査なし)

なし

機能の表示

許可された保健の用途

定型文のみ

届け出た機能性

不可

科学的根拠

臨床試験が必要

国が設定済み

臨床試験 or 研究レビュー

不要

マーク

トクホマークあり

なし

なし

なし

対象成分

個別に審査

ビタミン・ミネラル等20種

制限なし

—

費用の目安

数千万円〜数億円

低コスト

数百万円程度

—

届出件数

約1,100件

—

約7,000件超

—

白いサプリメントの錠剤を手に取る様子 — パッケージ表示を確認して選ぶことが大切

Photo: Unsplash


パッケージで見分けるポイント

店頭で手に取った商品がどの分類に当たるかは、パッケージの表示で判断できる。

トクホ: パッケージに許可マーク(人のシルエット)が印刷されている。「消費者庁許可 特定保健用食品」の文言も記載されている。

栄養機能食品: 「栄養機能食品(ビタミンC)」のように、成分名を添えた表示がある。定型文の栄養機能表示も記載されている。

機能性表示食品: 「機能性表示食品」の文字と、届出番号(例: A123)がパッケージに印刷されている。届出番号を消費者庁のデータベースで検索すれば、届出内容を確認できる。

その他の健康食品: 上記のいずれの表示もない場合、制度上の裏付けのない「その他の健康食品」に該当する。パッケージに「○○に効く」「△△が改善」といった表現があれば、薬機法に抵触している可能性がある。

彩り豊かなバランスの良い食事 — サプリメントは食事の「補助」が本来の位置づけ

Photo: Unsplash


サプリメントを選ぶときに知っておきたいこと

サプリメントは食品の一種であり、医薬品のように病気を治す・予防する効果は認められていない。あくまで、日々の食事で不足しがちな栄養素を補うための「補助」が本来の位置づけ。

食事のバランスが整っていれば、サプリメントが不要なケースも多い。逆に、特定の栄養素を過剰に摂ると体に負担がかかることもある。脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は体内に蓄積されるため、上限量を超えないよう注意が必要。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」に各栄養素の耐容上限量が記載されているので、目安にするとよい。

持病がある方や薬を飲んでいる方は、サプリメントとの相互作用が起こりうるため、事前に医師や薬剤師に相談してほしい。体調に変化を感じた場合は、自己判断で続けず、医療機関を受診することが大切。


まとめ

  • 「サプリメント」に法的な定義はなく、日本の法律上は「食品」に分類される
  • 健康食品は「保健機能食品」(トクホ・栄養機能食品・機能性表示食品)と「その他」の2グループに分けられる
  • 保健機能食品には国が関与した根拠があるが、「その他」にはない
  • パッケージのマークや表示文で、どの分類かを見分けられる
  • サプリメントは食事の「補助」。過剰摂取に注意し、体調に不安がある場合は医師に相談を

参考文献

  1. 厚生労働省「健康食品の正しい利用法」https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
  2. 消費者庁「機能性表示食品について」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/
  3. 食品安全委員会「いわゆる『健康食品』に関する報告書」https://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html
  4. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
  5. 消費者庁「特定保健用食品の表示許可について」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses/

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